~私の東ティモール生活~
派遣年次 2023年第3次
派遣国・地域 東ティモール・ディリ県
派遣先 ジョンポールⅡ世トレーニングセンター
職種 料理
地元石川県を飛び出しここ東ティモールに到着したあの日から、早いもので1年が経とうとしています。ようやくこちらでの生活も落ち着いてきたと感じています。初めの頃は、様々な不安や孤独が押し寄せてきており、正直何度も石川県の空気が恋しいと感じる日が多かったように思います。ただ、今は地元の人々や活動先のみんなに支えられて楽しく生活しています。
私はいま東ティモールで、教会が運営している職業訓練校でパン作りの指導を行っています。大きな目標としては、「観光促進を目的とした人材の育成」です。しかし、現状この目標達成には程遠いため、今は「目の前の生徒に少しでもパンの技術を伝えること。」を私自身の小さな目標として奮闘する日々です。パン作りを通して、生徒たちの将来に少しでも貢献したいと強く願っています。異国でのパン作りの指導は、出国前の想定よりもずっと大変だと感じます。ただ、それと同時に、出国前の想定よりもずっと楽しいとも感じています。生徒がみるみる成長していく姿に、私自身も救われています。
さて、東ティモールはとても温かい国です。もちろん一年中夏のような気候もそうですが、何よりも人々が温かいと感じます。とても友好的で、街中で知らない人に挨拶をされることも日常茶飯事です。野菜や果物も豊富で、地元の市場にずらりと並んでいる風景を見ることができます。季節は雨季と乾季に分かれています。現在は雨季で、日中は晴れていますが夕方ごろに雨が強く降り、少し蒸し暑い気候となっています。乾季は雨がほとんど降らず毎日乾いた涼しい空気が流れており、心地の良い気候です。当初、乾季の雨の降らない時期には断水が起こると思い込んでいましたが、実際に生活をしてみると停電による断水はありますが、水不足による断水はなく、当初の想定よりも過ごしやすい国であると感じています。食事に関しては、毎日活動先で東ティモール人のスタッフが作る昼食をいただいています。主食は日本同様お米です。鶏肉、野菜の炒め物などのおかずの味付けは濃いめだと感じます。そのため、ついついお米を食べ過ぎてしまう毎日です。
美しい自然と温もりにあふれたこの国での生活も残り1年間ほどになりましたが、目の前の「活動」「問題」「生徒」に対して真摯に向き合い少しでもこの国に貢献したいです。1年後に成長した姿で故郷である石川県に帰れるよう精一杯頑張ります。
~活動で役立つラオス語~
派遣年次 2022年第4次
派遣国・地域 ラオス国・ルアンパバーン県
派遣先 県農林局
職種 コミュニティ開発
サバイディ!
サバイディは「こんにちは」という意味です。タイ語の「サワディカップ」と似ていますが、これらの言語はルーツが同じです。
曽明航(そうめいわたる)です!ラオスの世界遺産都市ルアンパバーンで農業振興活動をしています。
今回は、私が活動する際に現地の方と仲良くなるのに有効だった言葉を紹介します!
まずは「ディーチャイナムドゥ」です。相手に 良いことがあった時に「私も嬉しい、おめでとう」というニュアンスで使います。お祝い事に呼ばれるときに使います。
ラオスでは個人宅でパーティをする方が多く、祝う気持ちがあれば飛入り参加できます。喜びを分かち合う、助け合う精神の表れだと感じます。
「トゥア」「ヨーク」は「ウソ、冗談」という意味です。ラオス人は仲良くなると冗談をたくさん言います。「彼女はいないよ」と言うと「ウソでしょ!こんなにかっこいいのに!」と嬉しい冗談を言ってくれます。でも「うちの娘を紹介しようか?」と言う時は本気の場合もあります。
「アオカノムハイル―ク」は「子供にお菓子でも買ってあげてね」という意味で、農村で活動を手伝ってくれた農家さんにお礼を渡すときに使います。先方は遠慮するのですが「子供のために」はラオス人にとってのキラーワードのようです。
私のために貴重な時間を割いてくれた農家に誠意を示すことでお互いの信頼関係が育まれます。
写真はボスが外国のお菓子を配るシーンです。
「ユーディ ミーヘーン」は相手の健康を祈る言葉です。ラオス人は飲酒の最中に頻繁にグラスを合わせます。
憩いの時間を大切にして、自分と相手の幸福を願う国民性の表れではないでしょうか。
私はビジネス以外の面で現地の方とコミュニケーションを取るように努めています。ラオスの多くの農家にとっては売買契約を守ることよりも人付き合いを大事にして、助け合える関係性を作ることが重要のようだからです。
それではポップカンマイー!(またね!)
「世界国別料理ランキング」にみる、エクアドルの食と人々の考え方
派遣年次 2023年第2次
派遣国・地域 エクアドル・ピチンチャ県
派遣先 カヤンベ・コカ国立公園
職種 環境教育
みなさま、こんにちは。
南米エクアドル共和国カヤンベ市に海外協力隊員として派遣中の三津野真澄です。
しばらく前に発表された「世界国別料理ランキング」、ここエクアドルでは大変話題を呼んでいました。第48位にランキングされたことで国民は怒ったり残念がったり。
「こんなに美味しいエクアドル料理をちゃんと発信しないから評価されなかったんだ」と、観光省への抗議も殺到したそうです。
(※)ランキングは以下のURLよりご確認いただけます。
https://www.tasteatlas.com/tasteatlas-awards-23-24
例えばこんな声が。
「コロンビアが28位なのは許されない!」
エクアドル人は隣国コロンビアにちょっとした(かなりの)ライバル心を持っています。
「辛いだけのメキシコが7位とは審査員は味がわかっちゃいない!」
エクアドル人は概して辛い料理を好みません。(私的にはもう少し胡椒が効いているといいのに。)
「アメリカが16位?ハンバーガーしか食べない連中なのに!」
でもエクアドルでも結構マックは人気ですが・・・。
「5位の中国、蝙蝠やら訳のわからないものを食べたせいでコロナが世界中に流行ったんだ!」
こちらでもコロナで大勢の方が亡くなったのは確かな事実ですが・・・。そしてエクアドルでもCuy(クイ、テンジクネズミの一種)も食べるし、豚の頭も山羊の舌も人気だけど。道端ではいろいろな部位の肉を焼いて売っています。)
「こんなに美味しい食材に恵まれたエクアドル、5位以内には入るべき」
確かに果物、野菜、豆は豊富で、市場の果物売り場では見事な陳列の見学ができます。ただ正直言うと、もう少し料理に工夫があってもいいかな。すべての料理は一皿に盛り付けられ、器の美しさとか盛り付けの美しさとかを味わう文化はありません。
「貧相なペルーが11位とは!セビッチェが有名だけど、酸っぱいだけの魚料理じゃないか」
こちらで魚料理といえば、フライがほとんど。(写真のお皿からはみ出ているのはテラピアのフライ)
「肉しか食べないアルゼンチンが14位、ワイン呑んで国中酔っぱらっているチリが24位とは解せないよ」
南米諸国に対するエクアドル人の気持ちが分かって、実に面白いです。
当分の間、このランキングは話のタネになりそうです (^^♪
派遣年次 2023 年第 4 次
派遣国・地域 マラウイ・ブランタイヤ県
派遣先 ブランタイヤ水公社
職種 水質検査
Moni ! Muli bwanji ? モニ!ムリヴァンジ?
(こんにちは!元気ですか?)
マラウイ派遣の山崎隆之介です!
活動の方がばたばたしており、長らく更新できていませんでした。
そこで今回は、私の活動について簡単に説明していこうと思っています!
私は水質検査の職種でマラウイに派遣されており、ブランタイヤウォーターボード(通称 BWB)のラボラトリー内で主に活動しております。
上の画像のような感じで、日々ブランタイヤ内の水質を同僚たちと協力しながらチェックしております。
ここ 1,2 ヶ月はダムの水が足りない影響でなかなか思うような活動ができずもどかしい日々が続いています。しかし、私の活動はこういった海外の環境と隣り合わせでやっていかなくちゃいけないんだなとも強く感じさせられました。
これからはマラウイも雨季に入っていくため、私も本領発揮していこうと思ってます!
また、水質検査の活動と並行して、マラウイに野球を普及する活動も個人的に行っています。
石川県青年海外協力隊を支援する会の方たちにもいろいろサポートをしていただいたお陰で、先日マラウ
イ野球協会(Malawi Baseball Association)を設立することができました。
これも私 1 人の力ではどうすることもできなかったと思っていて、まわりの携わっていただいた方々に本当
に感謝しています。
まだ、具体的な活動等は行うことはできていないのですが、今年中には
マラウイの子どもたちに教えることができればなと考えております。
この写真は、野球の活動をするにあたって、活動場所を探しているものです。
野球のグラウンドは当然無いため、サッカーやホッケーのコートをお借りして
やっていこうと思っています。まだどんな感じになるかわからず、不安はすご
くありますが、楽しみな部分も多いためこれから注目していただけると幸いです。
いかがだったでしょうか?
マラウイで活動するにあたって大変なことも多いですが、その分楽しい部分多いので、残り約 1 年半の間
にしっかり爪痕を残せるように頑張っていきたいと思います!
それでは、Tiwonana〜! ティオナナ〜!
(またね〜!)
~ラオスコーヒーを求めて~
派遣年次 2022年第4次
派遣国・地域 ラオス国・ルアンパバーン県
派遣先 県農林局農業課
職種 コミュニティ開発
ボードンヘンノ!
ボードンヘンノは「久しぶりだね」という意味です。この後にキットホットチャオ、「会えなくてさみしかったよ」と言うと異性はイチコロです。(真偽不明)
曽明航(そうめいわたる)です!ラオスの世界遺産都市ルアンパバーンで農業振興活動をしています。
本日は私が訪問した村について紹介します。
ラオスの農業技術スタッフとともにコーヒー農家を訪ねました。東南アジアではベトナムコーヒーが有名ですが、ラオスも同じく熱帯気候の森林が豊かな国です。
この村では、山に生える樹木の日陰を利用してコーヒー栽培をしています。ラオスの農家は家族単位の小規模経営が多いですが、ここでは7世帯で一つの土地を共同管理します。
自然を保護して持続的な収入を得られるよう、農薬の使用や伐採のルールについて講習会を開きました。
公用語の読み書きができない村人もいるので、動画で伝える工夫もしました。また村人との信頼関係の構築が必要であるため、村を管轄する農業事務所が定期的に訪問するように約束してもらいました。
村の産業はコーヒー栽培だけではありません。紙漉きもあります。多くの中間業者を通して、ランプシェードなどに加工されて最終的に都市部で販売されます。
ラオス人口の70%が農業従事者と言われますが、必ずしも農業に専門的に従事しているわけではなく、畜産・林業・漁業・手工業なども行います。
村の売店の様子です。定期的に業者が村で商品を販売して、村の産品を買い取って帰ります。
雨季は村人がバイクで麓の町まで移動します。売店の利益は微々たるものです。
※公務員の月収が14,000円~20,000円と言われるこの国でガソリンは140円/Lであり、国民の大きな負担となっています。
私はラオスに暮らして1年半が経ちますが、知れば知るほど日本との違いが見えて、困難を感じます。生活様式も、お金に対する価値観も違うので、「日本ならこうする」というアイデアが通用 せず失敗の連続です。 それでも私の言葉に耳を 傾けてくれるラオス人がいてくれるから、「彼ら と何かを成し遂げたい」という気持ちを持ち続け られます。それでは、レオチューカン!(またね)
派遣年次 2022年第4次
派遣国・地域 ラオス国・ルアンパバーン県
派遣先 県農林局
職種 コミュニティ開発
マオボー!
東南アジアのラオス国ルアンパバーン県で活動しております、曽明航(そうめいわたる)です。
マオボーは「酔ってる?」という意味です。ビールが大好きな国なので、挨拶代わりです(笑)ちなみに写真は仕事終わりに農家と宴会をした様子です。「ビアラオ」はラオスの代表的な農産物である米を使用しており、国内シェアは9割と言われています。
ラオスはだいたい4~10月が雨季で、恵みの雨であると同時に洪水など水害の季節でもあります。「雨が降って外は危ないから飲み会だ!」という日もあります。
自然とともに生きて、コミュニケーションを重視する国民性が感じられます。
今回は私が関わる有機農家組合との活動について紹介します!
この有機農家組合は有機作物の直売所を週に4回開催しています。通常の農家は野菜を商人に売るだけですが、有機農家は直売所で一般消費者の需要を把握して栽培計画にダイレクトに反映させます。
農家は有機農業に関するトレーニングを受けて、ラオスの農林省に定期的に活動報告することで、有機農家の国家認証を取得しています。彼らは禁止農薬の使用や計画的な栽培計画に関するレクチャーを受けて、農家組合の自主的な運営を進めています。現在、組織的な農業は少なく、裏山に自生する作物を販売する人もいます。この場合、過剰な伐採や焼畑に頼ることなく森を保護しながら活動するように農林省下部組織の農業職員が指導します。私が配属されている農林局がそれにあたります。
こちらの写真は農家の野菜直売所の掃除の様子です。以前までは農家がプラゴミや野菜クズを直売所内の地面に捨てて、たまってきたら燃やしていました。衛生的ではありませんし、燃やした際の煙や臭いに外国人客からクレームがあったことを農家に伝えた結果、直売所内に手作りのゴミ箱を設置してくれて、毎回販売終了時に掃除をしてくれるようになりました。
直売所のあるルアンパバーン県は観光地として外国人に人気で、外国人である私の視点からのアドバイスを積極的に聞き入れて直売所をより良くしようとしてくれます。お金がかからない小さなステップですが、「今日も掃除をありがとう、きれいだね」と言うと、農家は嬉しそうに笑ってくれます。
こちらは山間部の農家を訪問した際の写真です。ラオスは米が豊富で、ワインや日本酒のような甘い醸造酒、アルコール50%以上の米焼酎もあります。ネズミのジャーキーをかじって焼酎をグイッといくとあっという間に酔っぱらいます。
ビールが大好きと冒頭で述べましたが、流通や価格の問題から、農村では米の自家製酒が人気です。これらを商品化して観光客を呼び込む地域もあります。
自然とともに生き、お酒を飲んで語らうのが好きな人たちなので、仕事のスケジュールはとてものんびりしています。約束の期限が守られず、約束が急にキャンセルされることもあります。
しかし彼らはサボっているのではなく、親戚の農家の収穫や家の新築を手伝うために仕事を休むのです。彼らにとっては家族や親しい友人との助け合いが非常に重要です。この助け合いを「スワイガン」と呼びます。
お金が足りなければ貸すし、人手が足りなければ手伝う、困っていれば助けるという感覚のようです。私が体調を崩して直売所を欠席していた時は売り物の野菜を無料でくれました。
協力隊として現地に溶け込むためには、日本式の方法を伝えることも大事ですが、ラオスの良いところをありのまま認めて尊重する姿勢も重要だと感じています。
それでは、ラーコーン!(さようなら!)
派遣年次 2023年度第3次
派遣国・地域 ネパール・ポカラ
派遣先 ベグナス水産研究所
職種 水産開発
ナマステ(こんにちは)!
ネパールに派遣中の大橋洋一です。
ネパールのカトマンズに来たのは今年の4月ですが、日中は30度を超える日もあり、ヒマラヤ山脈の国というイメージを覆されました。その後、6月に任地のポカラに移ると同時に雨季に入りました。土砂降りの雨の後には爽やかな風が吹き、ごくまれにヒマラヤ山脈が見え、ネパールに来たことを実感させてくれます。
ベグナス水産研究所は、約30年前にJICAの無償資金協力で建設され、50面の飼育池が並ぶ大規模なものです。施設内には日本語の貼り紙もあり、先輩方が頑張った当時を偲ぶことができます。
ここでは、日本にもいるコイやソウギョ、そして在来種のロフーやバクールなど様々な魚種の稚魚を育て、養殖用種苗として近隣の漁業者の方達に配付しています。少しでも成長が良く、かつ生き残りが良い稚魚を配付できるように、研究所の方達と一緒に研究をしています。
具体的には、水田にいるミジンコ類を捕まえて培養し、大量に増やしたミジンコ類をふ化直後の仔魚に与えるという方法です。
日本の技術を教えるというよりも「共に学ぶ」という姿勢で取り組んでいます。このため研究所の人達とのコミュニケーションは欠かせません。研究員の方は英語を話せるので技術的な課題について話し合いができるのですが、現場技術者の方達とはネパール語が必須です。残念なことに私のネパール語では会話が成立しないので、メモ帳片手に図を書きながら意思の疎通を図っています。来年にはメモ帳が必要ないようにと願い、日々ネパール語を勉強しているところです。
カヤンベ市は首都キトの中心街から北東へ直線距離で約40km、しかし道路はカーブの連続であり道のりは約70km、そこを走るバスでは約2時間余りかかる地にあります。アンデス山脈の広い谷あいに発達した町で、ちょうど赤道直下に位置しますが標高が2800mあることから、気候は年中「最高気温20℃、最低気温8℃」となかなか快適な環境です。
中心市街地の人口は約2万人、周辺地域では牧畜業が盛んで、そこから毎朝運ばれる新鮮な牛乳を使って作られるチーズが有名です。また花卉栽培が主要産業の一つであり、カヤンベ市街地を取り囲む丘には多数の温室があって主にバラ栽培がおこなわれています。そのほとんどが海外への輸出用で、日本は第3番目の輸出先と聞きました。
町の中心広場には奇妙な銅像が立っていますが、これは6月に行われるSan Pedro(サンペドロ)祭りの主役であるDiablo(ディアブロ:悪魔)を表しています。このお祭りでは大勢の市民が町中の通りを一晩中歌い踊り歩くもので、何日も続きます。私も3日間参加しましたが、まさに体力勝負で体中が筋肉痛になるようなものでした。
さて、私の赴任先はカヤンベ・コカ国立公園の管理事務所です。公園は4つの県にまたがって分布して面積は約4000平方kmと大変広く、標高は800mのアマゾン地区からアンデス山脈のカヤンベ山(5790m)までをカバーし、熱帯林から氷河まで揃うという豊かな多様性に恵まれています。カヤンベ山は活火山であり赤道直下にありながら標高4700m以上は氷河に覆われています。
真っ青な空と輝く太陽、その下に青く広がる氷河は絶景です。ただ、近年は地球温暖化が原因で氷河の後退は著しく、そのスピードは1年に80mほどと聞きます。ここは首都キトの水源地となっており、「このまま温暖化が進行すると果たして将来は?」と心配になります。
この公園事務所に公園レンジャーとして配属され、既に8カ月が過ぎました。私の担当は「環境教育」ということで、主に次の4点で活動しています。
(1)公式HP(Facebook)の担当:公園内の動植物や地形地質、各種活動を紹介する記事を作成。
(2)来園者教育:週末は公園入口(ここで来園者は受付が義務)で、「ごみは捨てない、花は摘まない」等をお願いしています。
(3)公園内での自然観察会:氷河や氷河湖へ参加者を案内し、解説しています。
(4)出前授業の講師:ゴミや地球温暖化などが主なテーマで、小学校から高等学校、地域からのさまざまな依頼に答えます。
最初はスペイン語がままならず毎日冷汗の日々でしたが、8カ月も過ぎるとなんとか慣れて失敗にもめげることなくやっています。しかしこれも全てカヤンベの人たちの寛容な心と温かい励ましのおかげです。
なお、公園の公式HP(Facebook)のリンクは以下のとおりです。
自動翻訳も簡単にできるので、お時間あるときに見て頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします。
派遣年次 2023年第4次
派遣国・地域 マラウイ・ブランタイヤ県
派遣先 ブランタイヤ水公社
職種 水質検査
Moni ! Muli bwanji ? モニ!ムリヴァンジ? (こんにちは!元気ですか?)
マラウイ派遣の山崎隆之介です! 任地のブランタイヤに来てしばらく経ち、だいぶブランタイヤの街に慣れてきました。
そこで今回は、ブランタイヤの事を紹介していきたいと思います! まず、ファーマーズマーケットです。 これは、月の第一土曜に開催されるマーケットです。入場料 3000 クワチャ(約 300 円)を払 って入るのですが、いろんな出店の食べ物であったり、工芸品や雑貨などを見たり買ったり することができます。
私はその中で、美味しそうなタコスを買いました!中の具材もボリューミーでとても美味 しかったです! その他にも、ここオリジナルのチテンジ(マラウイ特産の布地)や、そのチテンジで作ったバ ッグやポーチなども可愛くとても魅了されました。
首都のリロングウェにも、ファーマーズマーケットはあるのですが、そっちと比べてブラン タイヤの方が飲食店が充実しており、コンパクトなのですごく見やすく周りやすい印象を 受けました。 ブランタイヤに来て、タイミングがあえば、ぜひ来るべきスポットです!
続いて2つ目に紹介するのが、レストランやカフェの充実っぷりです! マラウイの中でも都会であるブランタイヤは、飲食店がとても豊富なイメージで、ローカル なレストランを始め、中華やインドなどの多国籍料理のお店、オシャレなカフェなどバリエーションも豊富です。(ただ、日本食レストランは今のところ無いです) そのため、食に対するストレスは全然感じません! 私の意見ではありますが、首都のリロングウェよりも飲食店は充実しているのではないかな〜と思っています。笑 今は、他の日本人の隊員と休日にカフェ巡りをする事が日課になりつつあります!
最後は、自然を存分に感じる事ができます! というのも、ブランタイヤはマラウイの中でも南部に位置し、少し足を延ばせば、ムランジェ山というアフリカの中で3番目に高い山や、マラウイ特産のお茶の茶畑などを見る事ができ、とても都会から少し離れたとは思えないくらい自然豊かな場所に行く事ができます!
また、猿もたまに出没するので、動物たちもいっぱい会えるかもしれませんね。笑
という感じでブランタイヤを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか? マラウイでも比較的都会なため、ディープなマラウイを感じることができる場所は少ない かもしれませんが、それでもマラウイの都市と自然のハイブリッドな場所という感じでとても生活しやすいです。 また、これからもブランタイヤ含めマラウイのいろいろな情報をお伝えしていこうと思いますのでよろしくお願いします!
それではTiwonana〜! ティオナナ (またね〜!)
派遣隊次:2022年度2次隊
派遣国・地域:ラオス・ビエンチャン
派遣先:ラオス青年同盟
職種:服飾
さばいでぃー(こんにちは) ラオスの河村美穂です。
今回、ラオスの食について、私が大好きな 「ねむぱー」 をご紹介します。
★幸せとは
少し前ですが、裁縫コースを修了した元生徒の家に昼食をお呼ばれしました。
普通の平日でしたが、ラオスでは昼休みが1時間半以上あるため、時間には余裕があります。
その生徒の自宅には何度かお邪魔したことがあり、今回は新しいタームの生徒たちと一緒に遊びに
行きました。
雨季とはいえ気温30度を超え、じっとしていても汗ばむような状況の中、庭に出したテーブルを
囲み、ビールを片手に元生徒が作った昼食をいただきます。
気温は高くともパラソルや木の下など日陰の中に入れば心地よい風が感じられます。
机を埋め尽くす料理の中でもわたしの心が躍るのが「ねむぱー」と言う料理。
「ねむ」は「いろんなものを混ぜる」というような意味らしく、「ぱー」は「魚」のこと。
とにかく野菜やナッツなどたくさんのものを「ねむねむ」するそう。
焼いたティラピアの身をほぐし、砕いたもち米のおかき、もやし、パクチー、揚げた赤玉ねぎのスライスを和え、クノールの万能調味料で味を整えます。
そしてレタスやキャベツなどの葉を広げ、ミントやバジル、紫蘇などの香草を載せ、「ねむぱー」と一緒に包み、甘辛いタレをかけていただきます。
見た目は全く映えませんが、ふんわりとした魚の身、ザクザクとしたおかきの食感、鼻を抜ける香草の香り、全てが調和した一口です。
焼き魚をほぐしたりと作るのに手間がかかるためか、レストランなどでは見かけず、あくまで家庭料理
のようです。
初めて元生徒の家に行った時にこの料理が出され、見た目からは想像のできない美味しさに驚きました。
今回も私が好きだからと作ってくれたようでお腹いっぱい食べさせてくれました。
そして私がたくさん食べることを見越しておかわりも用意されていました!
エアコンもなく羽虫が飛び、けっして快適とはいえない屋外の食事でしたが、今まで感じたことのない
ほどの多幸感にあふれた昼下がりでした。
今までのラオス隊員たちはラオス愛に溢れ、帰国後も多くの人がラオスに関わっていて、私はそれほど
までにラオスを好きになれるだろうかと常々思っていました。
しかし、この日、この昼下がり、ねむぱーを食べながら感じた幸せは2年間の活動が終わり帰国した後
も何度も思い出すことでしょう。
この記事を書く際に料理名を確認しようと思い、元生徒に連絡をとったところ、また「ねむぱー」を
ご馳走してくれました!何回食べても飽きない美味しさです。
ではまた次回
派遣年次 2023年第4次
派遣国・地域 マラウイ・ブランタイヤ県
派遣先 ブランタイヤ水公社
職種 水質検査
こんにちは!
私は2023年度4次隊でマラウイ・ブランタイヤにて水質検査の職種で派遣されている山崎隆之介
(やまざきりゅうのすけ)と申します。
私は、今年の6月からブランタイヤにあるブランタイヤウォーターボード(通称 BWB)のラボラトリーで働いています。
勤務してから1ヶ月ほど経ち、仕事にも慣れてきて、同僚の方とも徐々に打ち解けてきました。
マラウイの方は、意外とシャイな方が多く、BWBのラボラトリーに勤務している方は結構もの静かな方が多く、最初はなかなか会話するのに手こずりましたが、今では最初に比べればだいぶ喋れてる気がします。
仕事内容ですが、基本的には採水した水の水質を様々な機器を使い検査をします。
日本でやっていたことに似ているのですが、やはり検査する機器の種類が少ないため、日本と同じような項目で調べることが難しいです。
また、同僚たちのモチベーションを向上させることも課題だと考えます。
そこも徐々に改善していきたいと思っています。
まだ1ヶ月しか経っていませんが、多くの課題があるなと感じました。その課題をどれだけこの2年間で
改善できるか不安もありつつ、とてもワクワクしています。一生懸命頑張っていきたいと思います!
派遣年次 2023年第2次
派遣国・地域 エクアドル・ピチンチャ県
派遣先 カヤンベ・コカ国立公園
職種 環境教育
みなさま、はじめまして。
南米エクアドル共和国カヤンベ市に海外協力隊員として派遣中の三津野真澄と申します。職種は環境教育、派遣先はカヤンベ・コカ国立公園事務所です。どうぞよろしくお願いします。
2023年10月26日にエクアドルに到着し7カ月が過ぎましたが、毎日が新鮮であっという間の7カ月間だったと感じています。実は今回が2回目の協力隊で、1回目は1990年~92年、同じ南米のコロンビア共和国ククタ市での活動でした。現地では中学・高校で理科の実験指導を担当し、実験器具や薬品など教材不足に悩みながらも現地の先生方と協力して活動を続けていました。しかし当時のコロンビアでは治安が悪化の一途、とうとう内戦状態となり2年間の任期途中で引き上げとなってしまいました。帰国後は元の職場である県立高校教諭(理科、地学)に戻り定年迄働きましたが、任地を途中で去った時の残念でたまらない気持ちが常に心に引っかかっていました。そして定年を迎え、63歳で再び協力隊員として南米の地を踏む幸運に恵まれることとなりました。これもひとえに周囲の理解のお陰と感謝の気持ちでいっぱいです。
さて今回は任地であるエクアドル共和国(写真1)の紹介をします。エクアドルは南米大陸の北西部に位置し、国名Ecuadorはスペイン語で赤道を意味するとおり赤道直下の国です(写真2:赤道碑)。面積28万km2(日本の0.6倍)、人口1800万人、GDPは6千ドル弱(日本の1/6)、首都はキト市(人口200万人)、主な産業は農業と鉱業、主要輸出産品としてはバナナ、原油、木材、海産物(エビ)があります。日本との時差は14時間(エクアドルの方が遅い)で、まさに地球の反対側です。国境を北はコロンビア、東から南はペルーと接し、西は太平洋に面しています。
国の中央を南北にアンデス山脈が貫き、最高峰はチンボラッソ山(標高6267m)で、赤道下にありながら氷河を有する山並みが続きます。東部地域はアマゾン川の上流部として熱帯林の大森林が広がり、西部は太平洋岸に続くビーチ、そして沖合には世界的にも有名なガラパゴス諸島を有しています。つまりエクアドルは小さいながら熱帯林から氷河まで全ての気候が揃っているため、多様性豊かな自然と生物相に恵まれた国です。その恵みは食べ物にも表れ、年中さまざまな果物や野菜が出回り素晴らしい食文化が息づいています(写真3:市場に積み上げられた果物)。
このように自然に恵まれたエクアドルには14の国立公園があり、その一つが私の赴任先であるカヤンベ・コカ国立公園です。公園事務所は首都キトの北東部70kmのカヤンベ市にあり、私もここに暮らしています。アンデス山中に位置し市街地の人口は2万人、農業と牧畜業が盛んで農産物の集散地として発展してきました。緯度0度ながら標高は2800mあるため一日の最高気温20℃、最低気温8℃が一年中続き、日本で言うならば10月中下旬の気候と言ったらよいでしょうか、なかなか快適です。このカヤンベでの活動については、次回お話したいと思います。
派遣年次 2022年第4次
派遣国・地域 ラオス・ルアンパバーン県
派遣先 ルアンパバーン県農林局農業課
職種 コミュニティ開発
ギンカオボー!
曽明航(そうめいわたる)と申します。2023年5月からラオスで活動しております。
ラオス人民民主共和国は東南アジアの内陸国で、来年2025年は日本との外交70周年を迎えます。
ギンカオボーとは「ご飯食べた?」という意味ですが挨拶の言葉としてよく使われます。「こんにちは」にあたるサバイディという言葉はあるのですが、私の周囲ではあまり使われません。「ご飯食べた?何してた?」という言葉からシームレスに世間話に移行します。
今回は私の活動内容について紹介させていただきます。
私が活動するルアンパバーン県はかつてランサン王国(100万の象がいる国)として栄えました。街自体がユネスコ世界遺産であり、歴史ある街並みと豊富な自然に囲まれて心が安らぐ土地です。
一方、中心部から離れると、水道も電気もなく自給自足に近い生活をする村がいくつもあります。ここでは毎朝夕に川まで水を汲みに行きます。
私の活動内容はルアンパバーンの有機農業振興であり、そのための組織運営と販促に注力しています。写真は現地の農業専門学校の実習に参加させてもらった時のものです。
ラオスでは伝統的に焼畑が行われていましたが、貨幣経済の流入とともに過度な焼畑と無計画な森林伐採が進み、森林は失われつつあります。
ラオス政府は外国からの支援を受けて森林保護とクリーンな農業の両立を目指しています。
現在私は既存の有機農家組合の活動調査を実施しつつ、僻地での新規農家組合立ち上げのために活動しております。
国の有機農業認証を受けた農家は、季節に応じた野菜や果物を販売しています。
次回は有機農家組合についてもう少し紹介したいと思います。
それでは、ソークディー!(元気でね)
派遣隊次:2022年度2次隊
派遣国・地域:ラオス・ビエンチャン
派遣先:ラオス青年同盟
職種:服飾
さばいでぃー(こんにちは) ラオスの河村美穂です。
今回は、ラオスの食について、レポートします。
★眠気覚ましは食べること 「キムソム」!
ラオスには「キンソム」という文化があります。
「キン」は食べる、「ソム」は酸っぱい、酸っぱいものを食べるという意味です。
昼食後の眠たい時間にキンソムすることで目を覚ますことができます。
配属先でのキンソムはもっぱら熟れてないマンゴーです。
実が白っぽくポリポリとした食感のマンゴーを細長くカットし、唐辛子を混ぜた塩やチェオと呼ばれる
味噌ダレにつけて食べます。
物によってはとっても酸っぱかったり、うっっっすら甘味があったりします。
熟れた果物は「すっく」熟れてないものは「でぃっぷ」その中間を「ふーむ」と呼び熟し具合を区別して
いるようです。
マンゴーの他にも熟れてないタマリンドやオリーブなどとても渋いものを食べることもあります。
キンソムのフルーツは昼休みに生徒の誰かが買ってきてくれることが多く、みんなでシェアして食べます。丸ごとのマンゴーを購入時にカットして、調味料をつけてくれます。
最近はカットしたものに氷を入れて冷やしてくれるお店もありました。
私は半分熟れて酸味が落ち着いている「ふーむ」なマンゴーをそのまま食べるのがお気に入りです。
午後の授業は2時間半しかないので、キンソムしていたらあっという間に終業時間です。
★美味しい生糸
初めてこのお菓子に出会ったのは10年以上前の
インドネシアでした。
砂糖の甘さだけのシンプルな味と綿菓子とは似て
非なる食感にわたしは魅了されました白っぽく繊
維の束のような綿菓子の見た目から、インドネシ
アでは「らんぶっと・ねねっく」(おばあちゃん
の髪の毛)と呼ばれていました。
2度目ましてはタイのアユタヤ旅行中の大学生の
時でした。どのお寺の前で買ったのか曖昧です
が、バンコクへ戻る車内で友人や乗り合わせた人
達にこの綿菓子を紹介したことを覚えています。
そして、ラオスでも見つけることができました。 ラオス語では「ろてぃ・さいまい」といい、タイと同じ名前でタイからラオスに伝わったようです。
「ろてぃ」はクレープ、「さいまい」は綿菓子を指します 。
「さいまい」の「さい」はタイ語で「糸」、「まい」は「絹」つまり「さいまい」は「絹糸」という意味です。
今までは綿菓子のさいまいのみを食べていました
が、教室に持っていき生徒に食べ方を教えてもら
い初めてろてぃと一緒に食べてみました。
まとまった量のさいまいをろてぃで包むと、その
まま食べるのとはまた違った食感で、甘さ控えめ
なろてぃがよく合います。
あっという間に食べ終え、机の上に落ちていたさ
いまいの切れ端を見て生徒が一言
「これ、絹の布の切れ端にそっくり」
キラキラひかる生糸とさいまいは間近で比べても
見分けがつかないほどよく似ています。
養蚕が身近だからこそこの名前がついたのだなと
実感しました。
ではまた次回 ぽっぷ かん まい(またね)